手記 Quaderni

1943年12月6日

 十二月六日

  ゼカリヤ書八章七、十二、十三、十六、二十二節

《英訳はイタリア語原典と順番が入れ替わっていて、ここで原典p.376に戻る》

 イエズスが言われます。

「わたしは民の救い主として、わたしの民の救い主にならざるを得ません。古い法による民も、新しい法による民も。

 人間として、わたしはその種族の子孫です。たとえ、その種族がわたしを嘲笑し、無視し、裏切り、殺したとしても。彼らの魂がわたしの血でも洗い流せない罪のマグマに覆われていて、彼らが神のブドウの幹に接ぎ木されることを望まない枝であるゆえにそうしたのだとしても、わたしもまた、彼らのために死んだこと、その種族に対して王の権利と創造主の愛を持っていることも、同じように真実です。

 現代人の先祖たちは、厳しさと凶暴さをもって、永遠なる者の賜物を拒絶し、真理への憎しみを満たすためにわたしの血を求めました。わたしは、忍耐と知性と力と優しさで、彼らをわたしのもとへ引き寄せます。

 人間の善行も悪行も、常に超自然的な目的に奉仕します。なぜなら、人間の邪悪は神によって集められ、神の御手によって善の道具へと変えられるからです。神は目的を達成するために、先見的な御業であらゆる手を尽くします。その目的とは、人類が一つの核から地球全体に分かれ、泉の盃から溢れ出る小川のように分かれていったように、終末の日に人類を再び一つの核にまとめることです。

 御業はすでに始まっています。人である者を傷つけ冒涜する迫害者たちは、自分たちの害悪によって主の偉大な日を作り出していることに気づいていません。その日、わたしは散らされた羊を集めるように、十字架の元にわたしの膨大な群れを集めます。かつてわたしのものであった野生化した群れの子どもたちに『小羊』の名で再び洗礼を授け、わたしの印の下で、人間社会の毒蛇や狼である者たちを追い出します。

 あなた方が、わたしを認識し、悔い改めた心で泣くことができるようになったとき、わたしはあなた方の神殺しへの長年の非難を、許しと祝福に変えましょう。なぜなら、あなた方放浪者のために王国で祈っている古代の族長たちが行った善行が忘れられないからです。ですから、最初に律法を受けたあなた方も、神に喜ばれないものを捨てなさい。

 十字架の神秘的な苦しみから生まれたわたしの子どもたちにわたしが与えるのと同じ命令を、十字架を冒涜的な処刑台と断罪のもとにしたあなた方にも言います。

 真理を語り、真理に仕えなさい。真理に近づきなさい。真理を嘲り、殺そうとした者たちのために、胸を叩きなさい。彼らは自分を殺しただけです。なぜなら、真理はその神聖な本質において不滅だからです。人間的な利益のために見せかけの真理をまとってはいけません。しかし、いったん真理に近づいたなら、知ったばかりの花嫁のように愛しなさい。あなた方に永遠の命をもたらすのは真理です。しかし、二人が一つになり、官能的な快楽ではなく聖なる目的を追い求めるのでなければ、それが生み出されることはありません。すべての人に、特に神に対して、正直で誠実でありなさい。神の目は心を貫き、隅々まで見通します。科学者や細菌学者があなた方の病気やあなた方を蝕む細菌を見るのと同じぐらい、あるいはそれ以上に、あなた方の心を見通します。

 神と人との関係において、真理に愛を注ぎなさい。裏切ってはなりません。二千年前、あなた方の同胞の一人が裏切り、陰険で邪悪な者たちに唆され、追随しました。何世紀にもわたってあなた方を苦しめてきたその恥辱を、あなた方の正義と忠誠の行いによって取り除きなさい。

 愛されるためには、自ら愛されるように努めなさい。あなた方は何度も、あまりにも何度もわたしを忘れてきました。平和を愛しなさい。それはキリストのしるしです。あなた方の父祖たちは、終わりのない戦争をあなた方にもたらすことでキリストを殺しました。戦争が時折の小休止を挟んでは、地球の体内で不治の病のように爆発し、再発して、あなた方に安心も安息も与えません。今、あなた方はこの平和を愛することを学ばなければなりません。そうすれば、キリストのものとなり、あなた方の種族の永遠の集団脱出を終わらせることができます。

 あなた方の足元で、あらゆる土塊が震え、あなた方を押しつぶします。あなた方のなじみの土さえも。しかし、世界の主であるわたしが手を伸ばし、口を開いて『もう十分だ! これらはわたしのものだ』と言うなら、地はもはや、あなた方を迫害することはできません。天の超自然的な幕があなた方を上から守ってくれるでしょう。

 わたしがあなた方のために権力者を迫害した時のことを思い出しなさい。わたしは海を分け、乾燥した砂漠に泉を湧き出させ、天から食物を降らせました。天使たちを遣わしてあなた方の敵を突破し、地上の最初の聖徒たちに約束した地へと導く道を切り開きました。わたしは常に力強く慈悲深い神です。そして今、父なる創造主としてだけでなく、子なる救い主でもあり、第三のペルソナが神の受肉という奇跡を起こして全人類の贖罪の犠牲となったからには、わたしはさらに力強く慈悲深い神です。

 わたしは地に『平和』と言い、天に『開いて生ける者を迎えてください。時は来ました!』と言うために、あなた方を待っています。今、天国にいるわたしの心は、ゴルゴタであなた方の先祖のために祈り、ディスマを許した時の心と変わりません」。

 イエズスが言われます。

「この一節は、明日書くことができない分の代わりに、今日口述しました。明日の日付を記しなさい272。口述は振り子のように規則正しく続けなければなりません。わたしがこうしなさいと言ったわけが、もっと分かる日が来るでしょう。さあ、わたしの心で休みなさい」。

注

  1. 実際、口述の初めに「十二月六日」とノートの余白に書かれているが、後に付け加えられたと思われる。

    ↩

注

  1. 十二月五日に書かれたものだが、ここでは十二月六日とした。